Japanische Klassiker mit Furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(七)平次女難
野村 胡堂
Lesen Sie 銭形平次捕物控(七)平次女難 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 152.696 Zeichen · 310 Bildschirme
六
「お浜がそれほど庇ってやる人間は、吉三郎の外にはねえが、吉三郎はあの晩一と足も外へ出なかった。――それに、盗むのを見たら、大きな声を出さず、一度は泥棒を庇い立てしたお浜が、三日目に俺のところへ飛込んで、泥棒をつかまえてくれと泣きついたのはどういうわけだ」
「フーム」
ガラッ八の鼻の穴の大きいこと。
「すると、最初お浜が自分の知っている者の仕業と思い込んだのが間違いで、後で赤の他人の仕業と判ったのかも知れないな」
「…………」
「置床の柱に小判が入っていると知ってるのは、お浜と吉三郎の外に、隣の後家のお角がある。あの壁の穴から、多の市の部屋は見通しだ。が、お角は華奢で病身らしいから、とても五貫目もある小判の柱を盗めるはずはない」
「お角が人に頼んで盗ませたら、親分?」
「それも考えた、が、あの女は人に物を頼める女じゃない、疑い深くて、勝手で」
「お角に男がありゃしませんか」
「不思議にない様子だ、それがあの女の病気だ」
ここまで来ると、平次もハタと行詰ります。
六
それから三日目、すっかり腐ってしまった平次、半狂乱の多の市に悩まされて帰ると、
「親分、大変ッ」
ガラッ八が眼の色を変えて飛んで来ました。