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Japanische Klassiker mit Furigana

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ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(七)平次女難

野村 胡堂

Lesen Sie 銭形平次捕物控(七)平次女難 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 152.696 Zeichen · 310 Bildschirme

Aozora Bunko

八

縛られた美女、月光に人魚のように光るのが、カラカラと血潮に酔ったような笑い声を立てるのでした。

「お前は何だ」

「房州の百姓の娘、殿様に近付いて怨みを報いたいばかりに、相沢様に取入って、心にもない機嫌気褄を取りました。相沢様は用人としてするだけの事は、それも内輪にしただけ、罪は十が十まで殿様の我儘と贅沢にあることが解りました。お墨付は私が死ねば、どこにあるか知ってる者もないはず、せめて腹でも切って、多勢の百姓の怨みを思い知るがいい、ホ、ホ、ホ、ホ、ホ」

高鳴る嘲笑。

「お組、それは考え違いだぞ。殿様にはよく申上げて、くれぐれも上納を軽くして頂く、御墨付の在処を言えッ」

と相沢半之丞、思わず立上がって、松が枝に吊した縄に取りすがりました。

「誰が言うものか、見るがいい、この邸にペンペン草を生やしてやるから」

「お組ッ」

黒助と石見が一団になって駆け付けましたが、縛られたまま舌でも切ったものか、吊られた縄がキリキリと廻ると、お組の蒼白い唇からはカッと血潮が流れます。

八

「平次、何とかならぬものか。お組が死んでしまっては、開かせる口もないが、御墨付がなくては大場の御家は断絶だ」