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Japanische Klassiker mit Furigana

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ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(七)平次女難

野村 胡堂

Lesen Sie 銭形平次捕物控(七)平次女難 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 152.696 Zeichen · 310 Bildschirme

Aozora Bunko

三

「?」

元助の言葉はそのまま謎でした。が、追及したところで、これ以上解るところへは行きそうもありません。

「勘当された倅があったはずだが、あれはどこに居るんだ」

平次は話題を転じました。

「あれだよ、――あの家に居るだ。旦那が横山町の店に居なさる頃、この寺島の寮の隣の空家と、三百両の金をつけて久離切っただ。金は一年経たないうちに費ってしまったが、家は辺鄙で買手がないから、今でも自分で住んでいるだ」

「…………」

いかにもありそうな事でした。平次はうなずいて次を促します。

「大旦那が店を仕舞ってこの寮へ引っ込むと、勘当した倅の面見たくないと言って、境へ頑固な生垣を結わせ、三年越し口もきいたことのない仲だ。こんな反の合わない父子を、おら見たこともねえ」

元助はそんな事まで言うのです。瓢々斎の寮の立派さに似ず、勘当した倅佐太郎の家というのは、わずか二た間ほどの小さいもので、仕切りの金目垣は、いやが上にもよく茂り、野良犬の通路とも見えるかなりの穴が一つある外には、木戸一つない因業なものでした。

三

番頭の駒三郎は、係り同心漆平馬の手で、厳重に調べられました。が、昨夜は一と晩、内々小梅に囲っている、お為という女のところに、宵から朝まで居たことが判って、これは無事に帰されました。