Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(七)平次女難

野村 胡堂

Lesen Sie 銭形平次捕物控(七)平次女難 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 152.696 Zeichen · 310 Bildschirme

Aozora Bunko

二

これはいい方に助けて頂きました。こうなればもう、嫌だとおっしゃっても申し上げずにはおられません。どうか、終末までみんなお聞きなすって下さいまし」

世にも奇怪な話が、老爺の朴訥な調子でこう描き出されて行きます。

二

日本橋通り四丁目に八間間口の呉服屋を開いて、一時越後屋の向うを張った「福屋善兵衛」、丁稚小僧八十人余りも使おうという何不足ない大世帯の主人ですが、先月の末から、五人の子供のうち三人まで順々に行方不明になったには驚きました。

最初は先月の二十五日、二十四になる総領が、日本橋の店から白昼煙のように消えてなくなり、月を越して本月の五日、二番目の二十一になる息子が、これも日本橋の家で、一と晩のうちに行方が判らなくなってしまったのです。

そればかりなら偶然の廻り合せとも思ったでしょうが、続いて昨日の十五日、三番目の十八になる娘が、親類の家へ泊りに行っていて、その先から誘拐されてしまったのです。

こう十日目十日目に、上から順々に子供が見えなくなって行くところをみると、もう偶然の出来事と済ましているわけには行きません。主人の善兵衛はことの外心を痛めて、「金ずくで済むことなら」