Japanische Klassiker mit Furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(七)平次女難
野村 胡堂
Lesen Sie 銭形平次捕物控(七)平次女難 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 152.696 Zeichen · 310 Bildschirme
九
「…………」
重ねて言う平次の言葉に、相沢半之丞も漸くうなずいた様子です。
九
事件は一挙に片付いてしまいました。翌る日親類が寄合い、相沢半之丞と平次が説明役になって、家のため、諸人のため、評判の悪い大場石見は隠居する事に決り、すぐさま公儀に届済みになって、本当の嫡男、先代の子采女が入って家督相続をしました。
が、まだ御墨付が出て来ません。
采女が登城して、首尾よく御目見を済ませた晩、大場家の奥には、采女と相沢半之丞と平次が首を鳩めておりました。
「平次、もう御墨付を捜してもらえるだろうな、それを機に拙者も身を退きたい」
自分の粗忽からこの騒動を惹起したと思込んでいる半之丞は、心の底からそう言うのでした。
「私も今晩あたりは、御墨付をお返し申上げられるかと思います。恐れ入りますが、馬丁の黒助を御呼び下さいますように」
妙な註文ですが、半之丞はすぐ人をやって、黒助を庭先へ呼び寄せました。
「黒助に何か用事か」
若い采女は、平次の物々しさが、すっかり気に入ったようです。
「兄哥、お前の望みは遂げたはずだ。大場の御家を取潰すまでもあるまい。この辺で御墨付を出したらどうだ」