Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(七)平次女難
野村 胡堂
Lesen Sie 銭形平次捕物控(七)平次女難 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 152.696 Zeichen · 310 Bildschirme
続く吉住求馬。
二人並んで、心静かに拝んでいると、何やら急に家の中が騒ぎ出します。
やがて騒ぎが鎮まると、バタバタと入って来たお楽、お菊の遺骸の前へヘタヘタと坐ると、何やら、訳のわからぬ事をブツブツ言いながら滅茶滅茶に線香を立てております。
「何だ、お楽」
「土地の御用聞――三つ股の源吉という親分ですよ」
「何しに来た」
「お吉を縛って行くんだそうで――」
「お吉?」
「亭主の連れ娘で私には継しい仲ですよ。体が弱いくせに妬み根性が強いから、お菊ぐらいは殺し兼ねません」
お楽はこういううちにも、お吉に対する憎悪の燃え上がってくるのを、どうすることも出来ない様子です。
「そんな事はあるまい。下手人は徳松とやらいう男で、昨夜のうちに捕まったというではないか」
口数の少ない吉住求馬はこう追及します。
「二人でやったかも知れませんよ」
「何?」
「どうかしたら、お吉一人の仕業かも知れないじゃありませんか。――お菊の姉のお浅がこの春死んだのも、お吉の拵えた玉子焼に中てられたからで――何だって私はあのとき気が付かなかったでしょう。玉の輿に乗る前の晩、あの娘と一緒に外へ出すなんて――」