Japanische Klassiker mit Furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(七)平次女難
野村 胡堂
Lesen Sie 銭形平次捕物控(七)平次女難 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 152.696 Zeichen · 310 Bildschirme
「お菊を、殺したのは、この弥助に相違ございません。――いつもお菊やお浅に苛められて、小さくなっている、病弱なお吉が可哀相で、ツイあんな大それた事をしてしまいました」
と言うのです。
「馬鹿な事をいえッ。お前は、娘のお吉を助けたさに、罪を背負って死ぬ気だろう」
と、いきり立つ源吉。
「親分、よく近所の衆から、聞いて下さい。お吉がどんな心掛けのいい娘で、今まで二人の妹の無理を聞いていたか、よく解りましょう」
「…………」
「そのお菊が、大名に見初められて下屋敷に上がることになってからというものは、人を人とも思わぬのさばりようで、さすがの私も見るに見兼ねました。あの晩私も銭湯へ行った帰り、フト見ると路地の中にお菊がたった一人立っているじゃございませんか。お吉に疑いがかかるとは夢知らず、碇床の格子先から剃刀を取って、一と思いにお菊の阿魔を殺しました」
「それは本当か、弥助」
次第に通る訴えの筋を、三つ股の源吉も、見廻り同心も、無視するわけにはいきません。その場で縄を打たれて、お菊殺しの下手人は、これで三人になったのです。
父親の弥助が自訴して出たと聞くと、お吉は今まで否定し続けた態度を一変して、