Japanische Klassiker mit Furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(七)平次女難
野村 胡堂
Lesen Sie 銭形平次捕物控(七)平次女難 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 152.696 Zeichen · 310 Bildschirme
よき女房のお静は、呆気に取られてその後ろ姿、朝の春光の中に消え行く二人を見送りました。御用のことというと、まるで火の付いた鼠花火のように飛出す、夫の平次が少し怨めしかったのです。
一方平次とガラッ八は、向島まで駆けて行く道々、先刻の会話を続けました。
「手前、瓢箪のことを誰に訊いたんだ」
割って埋めたか、無瑕のまま埋めたかという――あの一件を平次は指すのでしょう。
「駒三郎に訊きましたよ。すると駒三郎は――主人は誰かに掘出して使われると嫌だからと言って、わざわざ職人を呼んで、三十六の瓢箪をいちいち横真二つに挽き割らせ、それを自分で合せて、紐で縛って埋めましたよ――と言いながら、何か変な顔をしていましたよ」
「それから」
「瓢箪を運んだ話も、――一つ一つ自分で運ばなくたっていいわけですが、あの通りの気風で、何でも自分でしなきゃ気に入らないんで――そんな事を言ったのも駒三郎です」
ガラッ八は昨日の報告をもう一度くり返しました。
「しまったよ、八。駒三郎はそれを訊かれたんで、死ぬような事になったんだ」
平次は思いも寄らぬ事を言います。
「それは、どういうわけで? 親分」