Japanische Klassiker mit Furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(七)平次女難
野村 胡堂
Lesen Sie 銭形平次捕物控(七)平次女難 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 152.696 Zeichen · 310 Bildschirme
「だらしがないは口が過ぎるぞ、ガラッ八奴、手前などは、だらしのあるのは碁だけだろう」
平次も少しムッとしました。
「それじゃ、この石を待ってやる代り、何か賭けましょう」
「馬鹿ッ、汚い事を言うな、俺は賭事は大嫌いだ」
「金でなきゃアいいでしょう、竹箆とか、餅菓子とか――」
「よしッ、それほど言うなら、この一番に負けたら、今日一日、お前が親分で俺が子分だ。どんな事を言い付けられても、文句を言わないという事にしたらどうだ」
「そいつは面白いや、あっしが負けたら、打つなり蹴飛ばすなり、どうともしておくんなさい。どうせ親分なんかに負けっこがないんだから」
「言ったね、さア来い」
二人はまた怪しげな碁器の中の石をガチャガチャいわせて、果し合い眼で対しました。
「まア、お前さん、そんな約束をなすって」
お静は見兼ねて声を掛けましたが、
「放っておけ、この野郎、一度うんと取っ締めなきゃア癖になる」
平次は一向聞き入れそうもありません。江戸一番の御用聞が、笊碁で半日潰すのですから、まことに天下は泰平といったものかもわかりません。
「さア、親分どうです、中が死んで、隅が死んで、目のあるのは幾つもありませんぜ。