Japanische Klassiker mit Furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(七)平次女難
野村 胡堂
Lesen Sie 銭形平次捕物控(七)平次女難 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 152.696 Zeichen · 310 Bildschirme
二
二
平次がお楽を伴れ込んだのを見ると、女房のお静は悪い顔をするどころか、自分の親身の姉が、久し振りで里に帰ったように、何の隔てもなく受け容れてくれました。
まだ厄を越したばかり、若くて美しくて、気立てのいいお静は、気の毒なほど下手に出て、綺麗で年上で、何となく押の強いお楽を立ててやったのです。
翌る日。
「この辺へ商売用で来ました、ついでと言っちゃ済みませんが、昨夜は親分の御世話になりましたのでお礼旁々伺いました――」
そんな事を言って、笹屋の主人源助が手土産を持って顔を出しました。
「とんでもない、あっしこそお礼に上がらなきゃアならないところで」
平次はあいそよく迎えて、何くれとなく話しました。平次よりは幾つか年上でしょうが、世故にも長け、文筆にも明るい様子で、この頃の質屋の亭主には、全く珍しい人柄でした。
馬が合うというものか、二人はすっかり話し込んで、お静の着替えを借りて着たお楽を相手に、とうとう日の暮れるまで長話をしてしまったものです。
それから源助はチョクチョク訪ねて来ました。平次が留守だと、お楽やお静や、ガラッ八を相手に冗談口をきいて帰ることもあります。