Japanische Klassiker mit Furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(七)平次女難
野村 胡堂
Lesen Sie 銭形平次捕物控(七)平次女難 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 152.696 Zeichen · 310 Bildschirme
「ありゃ何だい、質屋の亭主だっていうが、野幇間だか、俳諧師だか解ったものじゃない。あんな物識顔をする野郎は俺は嫌いさ」
ガラッ八は、蔭へ廻るとこんな事を言いますが、面と向うと、まことにだらしもなく引っ込んでしまいます。物識と通人は、ガラッ八にとっては一番の苦手だったのです。
もう一人、お楽と源助を嫌いな人間がありました。
それは、ツイ二軒置いて隣に住んでいる、駄菓子屋の娘お町。お静と一緒に水茶屋に出ていて、平次に気があったのですが、張合って綺麗に敗けて、今でも両国の水茶屋に通って、女だてらに大酒を飲んで、男から男へと渡って歩くようなだらしのない生活を続けているのでした。
「八さん、お寄りよ。知らん顔をして通ると、この間、私を口説いたことを町内へ触れて歩くよ」
「あッ、お町か、敵わねえな?」
ガラッ八はそう言いながらも、悪い心持がしないらしく、縁台に腰をおろして、お町がくんでくれた温い茶を啜りました。
「ね、八さん、あの女はどこの化物さ。平次親分のところへ入り込んで、近頃はお静さんを使い廻しているッてえじゃないか」
「俺が、そんな事を知るものか。いずれ田舎の従妹とか姪とかいうんだろう」