Japanische Klassiker mit Furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(七)平次女難
野村 胡堂
Lesen Sie 銭形平次捕物控(七)平次女難 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 152.696 Zeichen · 310 Bildschirme
佐兵衛は商売上では申分なく成功しましたが、この旧悪がいつ露顕するかも知れないのを恐れて、倅佐太郎を難癖つけて勘当し、寺島の寮の隣に住まわせましたが、三人の悪人に見張られて表向きの交通もなり難く、さんざん搾られ脅かされた挙句、とうとう自殺をして、この旧悪の責苦から逃れる工夫をしたのでした。
自殺を他殺と見せたのは、駒三郎や正吉や元助に対する嫌がらせで、瓢箪供養は五千両の金の隠し場所をカムフラージュする洒落でしょうが、それにしても、真物の五千両は、一体どこに隠してあるのでしょう。
二人の悪人を、下っ引に護らせて奉行所に送らせた後、平次はガラッ八と二人、小判捜しで荒らされ抜いた寮の縁側に腰を掛け、湿っぽいような春の月に照されて、いつまでもいつまでも考えておりました。
「八、考えてみろ、五千両という大金だ、この寮のどこかに隠してあるに違いない。それを捜さなきゃ、この仕事は仕上がったとは言えねえよ」
「五千両は大きいね、親分、五千両大福餅を買ったらどんな事になるだろう」
八五郎は相変らずこんな事を言うのです。
「馬鹿野郎、大福餅を五千両食う奴があるものか」
「一朱の家賃を先払いにしたら、何年気楽に住めるだろう」