Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(七)平次女難

野村 胡堂

Lesen Sie 銭形平次捕物控(七)平次女難 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 152.696 Zeichen · 310 Bildschirme

Aozora Bunko

江戸時代の珍本を印刷させて作家連中に配ったこともある。

五味康祐君も音楽が好きだそうだが、私も音楽は昔から好きで、レコードも大分集めた。この間、東京都へ一万枚ばかり寄付したけれど、まだ相当残っている。眼が不自由になってから朝から晩までレコードを聴いている。芝居にも、映画にも行けないので、レコードを聴くぐらいが私のせいいっぱいの楽しみである。しかしこの音楽と捕物帳と共通したものがあるということは世間ではだれも知らないだろう。シューベルトやモツァールトを聴いてそれが銭形平次に通じてゆくということは誰も考えないだろうと思う。シューベルトからすぐ捕物帳の筋が浮んでくるということはないけれども、たしかになにか共通したものがあって、音楽から受けた感銘で「銭形平次」を書くということは時々あった。

「銭形平次」は三百八十幾篇、枚数にすれば三万枚に近い。短篇だけを書くつもりでいたが、新聞連載などで長篇もいくつか入っている。私の寝室の床の間は全集や選集でいっぱいになっている。よくも書いたものだとわれながら感心することがある。全集も中央公論社で出したのを初めとして三つか四つはある。