Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(七)平次女難

野村 胡堂

Lesen Sie 銭形平次捕物控(七)平次女難 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 152.696 Zeichen · 310 Bildschirme

Aozora Bunko

平次も少し乗出しました。

「たったそれっきりの話さ、種も仕掛もねえところがこの話の取柄で」

「種も仕掛もねえことがあるものか、貰い溜めたにしても百両は大金だ。五年や十年で溜まるわけはねえ、――今お前、若い物貰いと言ったろう」

「なあ――る、恐れ入ったね、さすがに銭形の親分だ。若い乞食が百両溜めるわけはねえとは理窟だね」

「感心していちゃいけねえ、その百両は小粒か、小判か、それとも証文か」

「それが小判なんで、封も切らずに二十五両包が四つ、外に貰い溜めらしい銭が二三百ありましたぜ」

「何? 小判で百両? それが種も仕掛もない話かえ。大泥棒か仇討じゃあるまいし、お菰が小判で百両持っているわけがあるもんか」

「なるほどそう言えばその通りだ、――親分も知っていなさるでしょう、観音様の裏に居る編笠乞食」

「ウム」

「病に取っ付かれて、人に顔をさらさないが、物貰いにしちゃ色の白い、何となく身体に品のある若いのが居ましたろう」

「それが死んだのかい」

「道端に坐って、朝から晩までお経を読んでいたのが、何か食い物でも悪かったか、今日の昼頃のた打ち廻って死んでしまったそうです。誰も構い手がねえから、まだ菰をかけてありますよ――先刻町役人立ち会いで調べてみると、胴巻から二十五両包が四つ飛出しやがった。