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Japanische Klassiker mit Furigana

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ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(七)平次女難

野村 胡堂

Lesen Sie 銭形平次捕物控(七)平次女難 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 152.696 Zeichen · 310 Bildschirme

Aozora Bunko

「あッ、銭形の親分、よくお出で下さいました。ちょうど今弟と相談して、お願いに上がろうというところでした」

主人の佐兵衛はよく禿げた前額を叩くように、薄暗い奥から飛んで出ました。

「何か変ったことがありましたか」

平次も少し面喰らいます。

「三輪の万七親分がいきなりやって来て、弥三郎を毒害した覚えがあるだろう――って、娘のお絹と甥の新助を縛って行きました。そんな馬鹿なことがあるものですか」

佐兵衛はカンカンになって平次にまで食ってかかりそうです。

「親分、家出をして物貰いにまで身を落しているものを、何を物好きに殺す奴があるものでしょう。兄が腹を立てるのも無理じゃございません」

民五郎も口を添えました。若い時分は上方から九州までも放浪して、身に余る野心を抱いたこともありますが、今ではすっかり落着いて、兄の莫大な身上を切り廻して、何から何まで指図をしている四十男だったのです。

「ヘエ――、驚きましたな。新助さんという人には逢ったことがありませんが、お嬢さんを縛るのはどうかしていますよ、私が行ってよく話してやりましょう」

「なにぶん宜しく願います。新助だって、そんな無法なことをする人間じゃございません」