Japanische Klassiker mit Furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(十三)青い帯
野村 胡堂
Lesen Sie 銭形平次捕物控(十三)青い帯 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 114.244 Zeichen · 231 Bildschirme
「それからどうした」
平次はいよいよ本腰になりました。
二
叶屋重三郎は不動様を持込んで、廊下つづきの離屋に寝た三日目の朝、いつもの早起きに似ず、辰刻(八時)過ぎになっても起きて来なかったので、気に入りの下女のお仲が二度も三度も廊下から呼んでみましたが、なんの返事もないばかりでなく、障子は内から桟がおりて押せども引けども動きません。
それから家中の騒ぎになって、女房のお徳、娘のお雛、番頭の孫六、それにお仲が加わって四人、障子を外から押破って入りました。が、雨戸の隙間漏る朝の光の中に――。
中はまさに血の海です。
手前の八畳に床を敷いて寝ていた主人の重三郎は、頸のあたりを一と突きにやられ、床から抜け出し加減に血潮の中に縡切れ、境の唐紙を開けた次の長四畳には、薄暗い中に据えられた不動明王の木像が、赫怒の面相物凄く、ジッとそれを見下ろしているのでした。
おどろいて死骸を抱き起したお徳とお雛。
その間に番頭の孫六と下女のお仲は、雨戸と窓を開けました。孫六は雨戸を、お仲は二つの窓を――。後でガラッ八が訊いたことですが、雨戸は桟がおりている上に心張棒が厳重に締められ、窓――北向きの二つの窓は、四畳の方は華奢ながら格子がある上に桟がおり、八畳の方の丸窓は、格子はありませんが、上下の桟がおりて掛金までかかり、この上もなく