Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(十三)青い帯

野村 胡堂

Lesen Sie 銭形平次捕物控(十三)青い帯 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 114.244 Zeichen · 231 Bildschirme

Aozora Bunko

五

お前はこれから引返して、あの小僧を一と責め責めてみる気はないか」

「小僧? というと」

「常吉とか言ったな、腰紐のことを教えた小僧だよ。――十四五の小僧は、いろんなところに気の付くものだ」

「四十代の女みたいですね」

「ハッハッハッ、一番間抜けなのは、俺たちのような中年の男さ」

カラカラと笑う平次は、まだ三十代に入ったばかりの若さだったのです。

現場――両国元町へ引返したガラッ八の八五郎は、その晩遅くなって、平次の家へ引揚げて来ました。

「親分、判りましたよ」

「何が判ったんだ」

「下手人が判ったんで、――その場で縛るつもりでしたが一応親分に相談してからと思って――」

「たいそう義理堅いんだな。誰だえ、その下手人てエのは、まさか福松じゃあるまいな」

「その福松だから驚くでしょう」

「あいつは大川に投り込まれてるじゃないか」

平次はいつかのことを思い出したのです。

「自分も狙われているように見せる細工ですよ。ひと泳ぎして疑いをやり過せば、鼻風邪なんか安い資本ですぜ」

「それでどうした」

「その小僧は何もかもしゃべってしまいましたよ。あの晩福松がお吉と逢う約束のあったことまで――」