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Japanische Klassiker mit Furigana

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ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(十三)青い帯

野村 胡堂

Lesen Sie 銭形平次捕物控(十三)青い帯 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 114.244 Zeichen · 231 Bildschirme

Aozora Bunko

五

「お才さんとかいうのは、若主人の許嫁だというが、本当か」

「ヘエ――、遠い従兄妹同士ですが、来年の春は祝言することになっております」

「そのお才の実家は?」

「商売の手違いで没落した上、お才さんの父親は三年前にそれを苦にやんで自害し、お才さんは大伯父に当るこの店の先代に引取られて、今の若主人と許嫁の披露をしました」

「若主人はお才を嫌っているんではないのか」

「そんなことはございません。お才さんは賢い人ですから若主人もすっかり感心しております」

「浮気と許嫁とは別なわけか」

「…………」

八五郎は何か唾でも吐きたいような気になりました。

四

次に八五郎の逢ったのは若主人の妹、お梅という十八の娘でした。

「ゆうべお嬢さんが出た時は、死骸の傍に誰と誰がいました」

「さア――、孫三郎と、徳松と、お福と、あとは判りません」

丸々と肥った可愛らしい娘ですが、兄の半次郎と違って性根はなかなか確りしていそうです。

「兄さんは?」

「一番後から出て来たようです」

裏口へ帯ひろ解けで出た半次郎の取乱した姿は、月明りの下で皆んなに見られたのでしょう。

「兄さんの道楽は相変らずひどいようだね」