Japanische Klassiker mit Furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(十三)青い帯
野村 胡堂
Lesen Sie 銭形平次捕物控(十三)青い帯 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 114.244 Zeichen · 231 Bildschirme
三
「それから」
「雑司ヶ谷の荒物屋の利八という親爺がある。寅旦那にひどい眼に逢わされたとかで、いつかはきっと殺してやると触れ廻しているが、その晩は疝気を起して早寝をしたから、口惜しいが下手人は俺じゃないと大威張りだ」
「へッ」
「まだ寅五郎を殺しそうなのはうんとあるが、まず一番手近なところはそんなものだ」
「そのうちで一番臭いのは?」
「松蔵かも知れないよ。田地を取られた上、娘を売って、倅は家出したんだから、――もっとも、松蔵はその晩、練馬の弟のところへ法事に招ばれて泊るつもりで出かけたが、気分が悪くなって途中から帰ったそうだ」
「時刻は?」
「出かけたのは薄暗くなってから、もっとも――法事に行くなら、斎飯は向うで出るんだろう――と寅五郎に当てこすられて、空き腹を抱えて出かけたせいか、途中で気分が悪くなって、半里ばかり行って引返したというから、半刻(一時間)も家をあけなかったはずだ」
「なるほどね」
ガラッ八は高慢らしく腕を組みました。が、何にも見当が付いたわけではありません。
三
「親分、とうとう捕まえましたよ」
鬼子母神手前の現場に着くと、源吉の子分の磯吉が飛出しました。