Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(十三)青い帯

野村 胡堂

Lesen Sie 銭形平次捕物控(十三)青い帯 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 114.244 Zeichen · 231 Bildschirme

Aozora Bunko

五

弥惣は何かの事情で八千両の隠し場所を嗅ぎ出し、夜陰にそっと忍び込んで、天罰的な災難に遇ったということは、十分に考えられることだったのです。それにしても唐櫃の蓋は、一人の力では開けられそうもないほど重いのが、ガラッ八にも解ききれぬ一つの謎でした。

三

鎌倉河岸の佐吉を先頭に、皆んな土蔵の外へゾロゾロと出た時、

「親分さん、――変なものに気が付きませんか」

弥三郎は八五郎の耳に囁くのでした。

「なんだ」

「ちょっと来てみて下さい」

もとの土蔵の中へ引返すと、弥三郎は後ろの方にハネのけた唐櫃の蓋の下から、ほんの少しばかりはみ出している品物を指さしているのです。

「なんだ?」

「なんだか解りません。引出してみましょう」

「よし」

八五郎は手を掛けて引いてみましたが、石の蓋があまり重かったのと、はみ出している品が、指が二本かかるのが精いっぱいなので、力自慢でもこればかりはどうにもなりません。

「二人でやったら、少しは動くかもわかりませんね」

「それじゃ呼吸を揃えて動かしてみよう。ひの、ふの、み――と」

八五郎と弥三郎と二人の力を併せて、ほんの少しばかり櫃の蓋を動かしたところを、八五郎は足を働かせて器用にその品物を蹴飛ばしました。