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Japanische Klassiker mit Furigana

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ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(十三)青い帯

野村 胡堂

Lesen Sie 銭形平次捕物控(十三)青い帯 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 114.244 Zeichen · 231 Bildschirme

Aozora Bunko

「戸締りの様子を聴きたい。番頭を呼んで来てくれ」

「ヘエ――」

ガラッ八が飛んで行くと、間もなく少し月代の光沢のよくなった野狐のような感じのする男をつれて来ました。

「お前は番頭だね」

と平次。

「ヘエ、孫六と申します」

「何年くらい奉公しているんだ」

「十二年になります」

「その前は」

「いろいろのことをいたしました。ヘエ」

「かなり借金があるというじゃないか」

「ヘエ」

「店の金をどれくらい費い込んでいるんだ」

平次の問いは恐ろしく無遠慮で露骨でした。

「恐れ入ります」

孫六は三つ四つ続けざまにお辞儀をしました。恥を知らない人間に特色的な媚を含んだ態度です。

「主人はその不始末を知っていたのか」

「薄々は御存じでしたよ。ヘエ」

そう言いながら、よく光る額を逆手で撫で上げるのでした。こんな商売では腕のある冷酷な番頭は少々くらいの不都合があっても掛け替えがなかったのでしょう。

「この離屋はたいそう戸締りが良いようだな」

平次は質問の題目をグイと替えます。

「主人の自慢でございました。――こんな商売をしていると、戸締りより外に頼るものはございません」

「戸締りは誰がするんだ」

「主人が自分でやりました。