Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(十三)青い帯

野村 胡堂

Lesen Sie 銭形平次捕物控(十三)青い帯 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 114.244 Zeichen · 231 Bildschirme

Aozora Bunko

平次は容赦しませんでした。が、お仲も頑としてそれに屈しなかったばかりでなく、またも大変なことを言い出したのです。

「旦那様は――昨夜、夜中に丸窓を開けておくから来いと言いました。一人で忍んで来たら、父親の入れた証文を返してやるとも言いました。――でも私は、そんなことを聴くはずもありません。そんな目に逢うくらいなら、淵川へ身を投げて死ぬか、一生奉公しても借金を返します。でも主人はいくどもいくども念を押して、丸窓はきっと開けておく、その気になったら忍んで来い――と言いました」

「それを誰も聴いてはいなかったか」

「…………」

事件は次第に光明を点じて行きますが、まだ奥の奥がありそうです。

七

そのとき帰って来た菊松の下っ引は、重三郎に怨みを持つ者の名前や、奉公人たちの身許をいちいち報告しました。中でちょっと注意をひいたのは、飯炊きのお三の父親は、根津の大工で、重三郎に借りた金のことから、二年前大川へ身を投げて死に、お三はその借金を済し崩しに払うために、給料のない一生奉公をさせられるのだということでした。

でも、あんなに醜いお三が、重三郎の誘惑を受けるはずもなく、それに、あの人の好い笑顔を見ると、あらゆる疑いはけし飛んでしまいます。