Japanische Klassiker mit Furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(十三)青い帯
野村 胡堂
Lesen Sie 銭形平次捕物控(十三)青い帯 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 114.244 Zeichen · 231 Bildschirme
「なんでもございません。――お才さんが可哀想だから身持に気をつけるようにと言っただけです」
「千両とか、三百両と言ったそうだが――」
「それはお福の夢でしょう。よくとんでもない夢を見るんですから、ホ――」
お梅は泣き顔を綻ばせて笑うのです。
若主人の半次郎に会って同じことを訊きましたが、これも巧みに鋭鋒を避けて、少しも要領を得させません。
五
「親分、こんなことだ。口惜しいが少しも判りませんよ」
ガラッ八が帰ったのはもう雀色時、平次はそれを待ちくたびれて、煙草ばかり吸っているところでした。
「お前にしちゃ上出来だ。だんだん目鼻がついて行くじゃないか」
平次は報告を聴くと、自分の手持ちの材料と照し合せて何か独り呑込んでいるのです。
「どんな目鼻で、親分」
「証拠は真っすぐに、若主人の半次郎を指しているよ」
「ヘエ――」
「半次郎の道楽は止まない、――近頃は吉原の何とかいう女に入れ揚げて、身請けの相談になっているそうだ。下っ引をやって調べさせると、年内に三百両の金を積んで根引をする約束だとさ」
「ヘエ――、三百両」
「それを持出そうとして、妹のお梅に意見されたんだろう。昨夜の言い合いというのは多分それだ」