Japanische Klassiker mit Furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(十三)青い帯
野村 胡堂
Lesen Sie 銭形平次捕物控(十三)青い帯 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 114.244 Zeichen · 231 Bildschirme
「…………」
「半次郎は妹の意見を聴かずに、とうとう土蔵から金箱を持出した。そこを番頭の孫六に見付かって、強意見をされたんだろう――いや煙草二三服というから、意見をする暇がなかったかも知れない。ともかく、翁屋が立つか潰れるかという千両の金だ。それを持出されちゃかなわないから、一生懸命止めたに違いあるまい。番頭の忠義も、道楽息子には通じなかった。いきなり孫六の持っていた脇差を奪って胸を突いたが、孫三郎が出て来たので驚いて姿を隠した」
「どこへ隠れたのでしょう、親分」
「そいつが判れば、半次郎を縛るよ」
平次もハタと当惑した様子です。
「孫六が倅に介抱されながら、下手人のことを訊かれて――逃げた、よその人、あの男だ――と言ったのはどういうわけでしょう」
「若主人を庇ったのだよ。忠義な番頭は、自分は殺されながらも主人を助けようと思った。――気の毒じゃないか」
それはありそうなことです。曲者は絶対に外から入らないとすると、孫六は誰かを庇っていたに違いありません。
「ともかく、翁屋へ行ってみましょうか」
「そうしよう。ここで考えるより、皆んなの顔でも見たらまた良い智恵が浮ぶかも知れない」