Japanische Klassiker mit Furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(十三)青い帯
野村 胡堂
Lesen Sie 銭形平次捕物控(十三)青い帯 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 114.244 Zeichen · 231 Bildschirme
一
「親分、折角ここまで来たんだから、ちょいと門前町裏を覗いてみましょうか」
銭形平次と子分の八五郎は、深川の八幡様へお詣りした帰り、フト出来心で結改場(楊弓場)を覗いたのが、この難事件に足を踏込む発端でした。
「なんだ、ここまで俺を引っ張って来たのは、信心気かと思ったら、そんな企みだったのかい」
「でもね、親分、楊弓は悪くありませんよ。第一心持が落着いて、腹が減って、武芸のたしなみにもなろうてエわけのもので」
「馬鹿だなア」
「ヘエ」
「そんな能書を並べるより、矢取女に良いのがいるとか何とか言った方が素直で可愛らしいぜ。第一そのうえ落着いて大食いをされた日にゃ、米が高くなって諸人の迷惑だ」
「悪い口だなア、親分」
「ところで、その八五郎が武芸のたしなみを見せようという相手のところへ真っすぐに案内しな」
そんなことを言いながら、二人は軒並の楊弓場を覗きながら、入船町の方へ歩きました。
「おや、変ですぜ、親分」
「人の出入りが多いようだな、何か間違いがあったんだろう」
「お千勢の家ですよ。隣のお秀と張り合って、この土地では一番の人気者だが――」
「たいそう詳しいんだな。それもたしなみの一つかい、八」