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Japanische Klassiker mit Furigana

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ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(十三)青い帯

野村 胡堂

Lesen Sie 銭形平次捕物控(十三)青い帯 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 114.244 Zeichen · 231 Bildschirme

Aozora Bunko

源吉は語り進みます。

「その二人には下手人の疑いがかからないわけだね」

と八五郎。

「何とも言えるものか、姪のお豊だって、給料のない下女みたいに、何年越し滅茶滅茶にコキ使われているから、二人相談して口を合せさえすれば、どんな事でも出来るよ」

「でも、傷は一つで喉笛だというと、馬乗りになる外はない、女がまさか――」

と八五郎。

「そんな事もあるだろうな。さすがに銭形の兄哥の仕込みで、八兄哥も良いところへ気が付くようになったね」

「それに、家の者じゃ刃物を隠しようはあるめえ。下水や床下へ投り込んだところで、すぐ知れるに決っている――」

八五郎は少し調子に乗りました。

「そいつは早合点すぎるぜ。下手人が家の者だからこそ念入りに刃物を隠すんだ。外から入った殺しなら、そんなものはわざと投り出して行くよ」

「なるほどね」

八五郎は簡単に合槌を打ちます。甚だたよりない推理です。

「それから、主人の義理の弟で金次郎というのがいる。三十七八の喰えそうもない男だが、不思議に文句も言わずに、長年のあいだ番頭代りに働いている」

「給料を貰っているだろう」

「そんなものを出す寅旦那じゃない、食わせるのが惜しくてたまらないといった顔だ。