Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(十三)青い帯

野村 胡堂

Lesen Sie 銭形平次捕物控(十三)青い帯 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 114.244 Zeichen · 231 Bildschirme

Aozora Bunko

「私もそんことを考えていましたよ」

「妹のお雪さんの方は?」

「これも決ってはいませんが――」

主人の調子には妙に煮え切らないところがあります。この煮え切らなさが、お吉の命を縮めた原因ではなかったでしょうか。平次はフトそんなことを考えたりしました。

「親分、この野郎が隠したんで。――小僧の常吉が教えてくれたんで、わけもなく見付かりましたよ」

ガラッ八は地味な女の腰紐を一本左手にブラブラさせながら、右手で若い男を追っ立てて来たのです。

「福松。――どうしたのだ」

主人はそれを一と目見て、暗い顔をします。

「…………」

ガラッ八に突きのめされるように、ヘタヘタと坐った福松は、歎願するような眼をあげて平次を見やるのでした。

「どうしてこれを隠したんだ」

平次は腰紐を取って、福松に迫りました。

「…………」

福松は田螺のように口を噤みます。二十四というにしては若々しく、泳ぎの名人というよりは、手踊の一つもやりそうな人柄です。

「こいつは誰のものなんだ」

浅黄色の絹をくけた腰紐、人一人くらいは殺せそうな丈夫な品ですが、それにしてはなんとなく優しさと品のよさがこぼれます。

「言わなくて済むことじゃない。