Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(十二)狐の嫁入

野村 胡堂

Lesen Sie 銭形平次捕物控(十二)狐の嫁入 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 139.230 Zeichen · 280 Bildschirme

Aozora Bunko

何しろ町中の物持が大概やられたんだから、この筋書は容易じゃありませんよ」

「独りで呑み込まずに、さっさとブチまけてしまいな。狐の嫁入がどうしたんだ」

平次も少し乗気になりました。この話はどうやら筋になりそうです。

「ツイ十日ばかり前から、荒川堤で狐の嫁入がチョイチョイおこなわれるんですよ」

「おこなわれるは変だね」

「最初はちょうどこの月の始め、雨のショボショボ降る晩でした。戌刻半(九時)ごろ小台の方から堤の上に提灯が六つ出て、そいつが行儀よく千住の方へ土手を練ったんで、川向うの尾久は祭のような騒ぎだったそうですよ」

「川向うが騒いで、小台の方じゃ騒がなかったのかい」

平次は早くもガラッ八の話の中から疑問をたぐりました。

「そこですよ親分。尾久の方からは、川向うの土手を、提灯が六つゆらりゆらりと練って行くのが見えるが、土手下の小台の方からは、たった一つもそんなものが見えなかったというから不思議じゃありませんか」

「フーム、器用なことをするおコンコン様だね」

「王子が近いから、いずれ装束稲荷の眷族が、千住あたりの同類へ嫁入するんだろうてえことでその晩は済んだが、驚いたことにそれから三日目の晩、また雨のショボショボ降る日、こんどは先のよりでっかい狐の嫁入があったんです」