Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(十二)狐の嫁入

野村 胡堂

Lesen Sie 銭形平次捕物控(十二)狐の嫁入 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 139.230 Zeichen · 280 Bildschirme

Aozora Bunko

「どうしてでっかいと解った」

「その時は提灯が倍の十二でさ、土手を十二の提灯が行儀よく練るのが川に映ってそりゃ綺麗でしたよ」

「お前はそれを見ていたのかい」

「あっしが見たのは三度目ので」

「三度もあったのかい」

「だからお話になりますよ。――それから五日目の昨夜、昼頃から誂えたようなショボショボ雨になったでしょう」

「フーム」

「尾久の友達が前から、打合せてあったんで、大急ぎで出かけました。こんな晩はまた狐の嫁入があるかも知れない、なかったら向う川岸を眺めながら、夜っぴて飲もう――てえ寸法で」

「呆れた野郎だな。その友達というのは誰だい」

「尾久の喜八で、いい年をしているくせにろくな捕物をしたことはないが、酒は滅法強い」

「なんて口をきくんだ。それからどうした」

平次はこの狐の嫁入話が、すっかり気に入った様子です。

「待つほどに酔うほどに」

「気取らずに筋を通しな」

「何しろ日が暮れる前からやっているでしょう。亥刻(十時)近くなって、好いかげんトロリとしていると、川向うにチラと明るいものが出て来た――」

「…………」

「喜八の家は坐っていて釣の出来るのが自慢で、川向うの狐の嫁入見物には、これほど結構な桟敷はない」