Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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おうごんかめん

黄金仮面

江戸川 乱歩

Lesen Sie 黄金仮面 (おうごんかめん) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 143.357 Zeichen · 287 Bildschirme

Aozora Bunko

月光の怪異

その下から現われたのは、名探偵明智小五郎のにこやかな笑顔であった。

月光の怪異

では、怪賊黄金仮面はどうしたのか。明智との戦いに破れたことは分っている。併しまさか明智が賊を殺してしまったのではあるまい。どこかに監禁されているのか。仮令監禁したとしても、それをうっちゃって、怪屋を立去っても大丈夫かしら。その間に、あの怪物のことだ、どうして逃げ出すまいものでもない。

いやそれもそれだが、もっと気掛りなことがある。黄金仮面の正体は抑々何者であったのか。明智が勝ったからには、彼にはそれは分っている筈だ。一刻も早くそれを聞き度い。と読者諸君がせき立てられるのは無理もない。

併し、甚だ残念なことには、明智は賊との戦いに勝つには勝ったけれど、きわどい所で、とうとう怪物を取り逃がしてしまったのだ。正体を突きとめる隙もなく逃げられてしまったのだ。

そんなら、なぜ追駈けないのだ。不二子さんを救い出すのは第二として、先ず賊を追かけるのが当り前ではないか。と反問が来るに相違ない。

ところが、それも不可能であった。賊は逃げたのではなくて、煙の様に消えてしまったからである。室内で消えたのなら、どこかに隠し戸がある筈故、明智ともあろうものが、それを発見し得ぬ道理はないのだが、賊が消えたのは、室内ではなくて、昼間の様な月光に照らし出され