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Japanische Klassiker mit Furigana

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あらくれ

あらくれ

徳田 秋声

Lesen Sie あらくれ von 徳田 秋声 (とくだしゅうせい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 119.451 Zeichen · 236 Bildschirme

Aozora Bunko

この先もあることだから放抛っておけと、宅ではそう言って怒っているんですけれど、私もかかり子にしようと思えばこそ、今日まで面倒を見てきたあの子ですからね」

おとらのそう言っている挨拶を茶の間で茶をいれながら、お島は聞いていたが、お島のことと云うと、誰に向ってもひり出すように言いたい実母も、ただ簡単な応答をしているだけであった。

こんな出入に口無調法な父親は、さも困ったような顔をしていたが、旋て井戸の方へまわって手顔を洗うと、内へ入って来た。お島は母親のいないところで、ついこの一両日前にも、父親が事によったら、母親に秘密で自分に頒けてもいいと言った地面の坪数や価格などについて、父親に色々聞されたこともあった。その坪は一千弱で、安く見積っても木ぐるみ一万円が一円でも切れると云うことはなかろうと云うのであった。お島は心強いような気がしたが、母親の目の黒いうちは、滅多にその分前に有附けそうにも思えなかった。

「家の地面は、全部でどのくらいあるの」お島は爾時も父親に訊いてみた。

「そうさな」と、父親は笑っていたが、それが大見一万近いものであることは、お島にも考えられた。