Japanische Klassiker mit Furigana
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こじきものがたり
古事記物語
鈴木 三重吉
Lesen Sie 古事記物語 (こじきものがたり) von 鈴木 三重吉 (すずきみえきち) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 96.723 Zeichen · 191 Bildschirme
と、天皇はお答えになりました。そしてお心のうちでは、
「これはほんとうの神さまではあるまい。きっといつわりを言う神が乗りうつったにちがいない」とおぼしめして、それなりお琴をおしのけて、だまっておすわりになっていました。
すると神さまはたいそうお怒りになって、
「そんな、わしの言葉をうたぐったりするものには、この国も任せてはおかれない。あなたはもう、さっさと死んでおしまいなさるがよい」と、おおせになりました。
宿禰はその言葉を聞くと、びっくりして、
「これはたいへんでございます。陛下よ、どうぞもっとお琴をおひきあそばしませ」と、あわててご注意申しあげました。
天皇は仕方なしに、しぶしぶお琴をおひき寄せになって、しばらくの間、申しわけばかりにぽつぽつひいておいでになりましたが、そのうちにまもなく、ふッつりとお琴の音がとだえてしまいました。
宿禰はへんだと思って、灯をさし上げて見ますと、天皇はもはやいつのまにかお息が絶えて、その場にお倒れになっていらっしゃいました。
皇后も宿禰も、神さまのお罰に驚き怖れて、急いでそのお空骸を仮のお宮へお移し申しました。そしてまず第一番に、神さまのお怒りをおなだめ申すために、そのあたりの国じゅうで生きた獣の皮を剥いだり、獣を逆はぎにしたものをはじめとして、田の畔をこわしたもの、溝をうめ