Japanische Klassiker mit Furigana
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こじきものがたり
古事記物語
鈴木 三重吉
Lesen Sie 古事記物語 (こじきものがたり) von 鈴木 三重吉 (すずきみえきち) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 96.723 Zeichen · 191 Bildschirme
ですから、それだけのお船がみんな、かけ飛ぶように走って行きました。
そのうちに、そのたいそうな大船に押しまくられた大浪が、しまいには大きな、すさまじい大海嘯となって、これから皇后がご征伐になろうとする、今の朝鮮の一部分の新羅の国へ、ふいにどどんと打ち上げました。そして、あっという間に、国じゅうを半分までも巻き込んでしまいました。
皇后の軍勢は、その大海嘯と入れちがいに、息もつかせずうわあッと攻めこみました。すると新羅の王はすっかり怖れちぢこまって、すぐに降参してしまいました。
国王は、
「私どもはこれからいついつまでも、天皇のおおせのままに、おうま飼の下郎となりまして、いっしょうけんめいにご奉公申しあげます。そして毎年船をどっさり仕立てまして、その船底の乾くときもなく、棹や櫂の乾くまもなもないほどおうかがわせ申しまして、絶えず貢物を奉り天地が亡びますまで無久にお仕え申しあげます」と、平蜘蛛のようになっておちかいをいたしました。
それで皇后はさつそくお聞き届けになりまして、新羅の王をおうま飼ということにおきめになり、その隣の百済をもご領地にお定めになりました。