Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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こじきものがたり

古事記物語

鈴木 三重吉

Lesen Sie 古事記物語 (こじきものがたり) von 鈴木 三重吉 (すずきみえきち) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 96.723 Zeichen · 191 Bildschirme

Aozora Bunko

大じゃは、目の前に八つの酒おけが並んでいるのを見ると、いきなり八つの頭を一つずつその中へつっこんで、そのたいそうなお酒を、がぶがぶがぶがぶとまたたくまに飲み干してしまいました。そうするとまもなくからだじゅうによいがまわって、その場へ倒れたなり、ぐうぐう寝いってしまいました。

須佐之男命は、そっとその寝息をうかがっていらっしゃいましたが、やがて、さあ今だとお思いになって、十拳の剣を引き抜くが早いか、おのれ、おのれと、つづけさまにお切りつけになりました。そのうちに八つの尾の中の、中ほどの尾をお切りつけになりますと、その尾の中に何か固い物があって、剣の刃先が、少しばかりほろりと欠けました。

命は、

「おや、変だな」とおぼしめして、そのところを切り裂いてご覧になりますと、中から、それはそれは刃の鋭い、りっぱな剣が出て来ました。命は、これはふしぎなものが手にはいったとお思いになりました。その剣はのちに天照大神へご献上になりました。

命はとうとう、大きな大きな大じゃの胴体をずたずたに切り刻んでおしまいになりました。そして、

「足名椎、手名椎、来て見よ。このとおりだ」