Japanische Klassiker mit Furigana
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こじきものがたり
古事記物語
鈴木 三重吉
Lesen Sie 古事記物語 (こじきものがたり) von 鈴木 三重吉 (すずきみえきち) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 96.723 Zeichen · 191 Bildschirme
そのおおせに従って大神のお子さまにこの国をすっかりお譲りなさるか。それともいやだとお言いか」と聞きますと、大国主神は、
「これは私からはなんともお答え申しかねます。私よりも、むすこの八重事代主神が、とかくのご返事を申しあげますでございましょうが、あいにくただいま御大の崎へりょうにまいっておりますので」とおっしゃいました。
建御雷神はそれを聞くと、すぐに天鳥船神を御大の崎へやって、事代主神を呼んで来させました。そして大国主神に言ったとおりのことを話しました。
すると事代主神は、父の神に向かって、
「まことにもったいないおおせです。お言葉のとおり、この国は大空の神さまのお子さまにおあげなさいまし」と言いながら、自分の乗って帰った船を踏み傾けて、おまじないの手打ちをしますと、その船はたちまち、青いいけがきに変わってしまいました。事代主神はそのいけがきの中へ急いでからだをかくしてしまいました。
建御雷神は大国主神に向かって、
「ただ今事代主神はあのとおりに申したが、このほかには、もうちがった意見を持っている子はいないか」とたずねました。
大国主神は、
「私の子は事代主神のほかに、もう一人、建御名方神というものがおります。