Japanische Klassiker mit Furigana
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こじきものがたり
古事記物語
鈴木 三重吉
Lesen Sie 古事記物語 (こじきものがたり) von 鈴木 三重吉 (すずきみえきち) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 96.723 Zeichen · 191 Bildschirme
ご自分のお持物を、お手ずから命にお授けになって、
「この鏡は私の魂だと思って、これまで私に仕えてきたとおりに、たいせつに崇め祀るがよい」とおっしゃいました。それから大空の神々の中でいちばんちえの深い思金神と、いちばんすぐれて力の強い手力男神とをさらにおつけ添えになったうえ、
「思金神よ、そちはあの鏡の祀りをひき受けて、よくとり行なえよ」とおおせつけになりました。
邇邇芸命はそれらの神々をはじめ、おおぜいのお供の神をひきつれて、いよいよ大空のお住まいをおたちになり、いく重ともなくはるばるとわき重なっている、深い雲の峰をどんどんおし分けて、ご威光りりしくお進みになり、やがて天浮橋をもおし渡って、どうどうと下界に向かってくだっておいでになりました。そのまっさきには、天忍日命と、天津久米命という、よりすぐった二人の強い神さまが、大きな剣をつるし、大きな弓と強い矢とを負い抱えて、勇ましくお先払いをして行きました。
命たちはしまいに、日向の国の高千穂の山の、串触嶽という険しい峰の上にお着きになりました。そしてさらに韓国嶽という峰へおわたりになり、そこからだんだんと、ひら地へおくだりになって、お住まいをお定めになる場所を探し探し、海の方へ向かって出ておいでになりました。