Japanische Klassiker mit Furigana
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こじきものがたり
古事記物語
鈴木 三重吉
Lesen Sie 古事記物語 (こじきものがたり) von 鈴木 三重吉 (すずきみえきち) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 96.723 Zeichen · 191 Bildschirme
みんなは、命が、
「さあ、今だ、うて」とお歌いになると、たちまち一度に太刀を抜き放って、建どもをひとり残さず切り殺してしまいました。
しかし命は、それらの賊たちよりも、もっともっとにくいのはおあにいさまの命のお命を奪った、あの鳥見の長髄彦でした。命はかれらに対しては、ちょうどしょうがを食べたあと、口がひりひりするように、いつまでも恨みをお忘れになることができませんでした。命は、畑のにらを、根も芽もいっしょに引き抜くように、かれらを根こそぎに討ち亡ぼしてしまいたい、海の中の大きな石に、きしゃごがまっくろに取りついているように、かれらをひしひしと取りまいて、一人残さず討ち取らなければおかないという意味を、勇ましい歌にしてお歌いになりました。そして、とうとうかれらを攻め亡ぼしておしまいになりました。
そのとき、長髄彦の方に、やはり大空の神のお血すじの、邇芸速日命という神がいました。
その神が命のほうへまいって、
「私は大空の神の御子がおいでになったと承りまして、ご奉公に出ましてございます」と申しあげました。そして大空の神の血筋だという印の宝物を、命に献上しました。