Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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こじきものがたり

古事記物語

鈴木 三重吉

Lesen Sie 古事記物語 (こじきものがたり) von 鈴木 三重吉 (すずきみえきち) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 96.723 Zeichen · 191 Bildschirme

Aozora Bunko

木の葉がそのさきぶれのように、ざわざわさわいでいる」という意味の歌をお歌いになり、多芸志耳命が、いまに、おまえたちを殺しにかかるぞということを、それとなくおさとしになりました。

三人のお子たちは、それを聞いてびっくりなさいまして、それでは、こっちから先に命を殺してしまおうとご相談なさいました。

そのときいちばん下の神沼河耳命は、中のおあにいさまの神八井耳命に向かって、

「では、あなた、命のところへ押しいって、お殺しなさい」とおっしゃいました。

それで神八井耳命は刀を持ってお出かけになりましたが、いざとなるとぶるぶるふるえ出して、どうしても手出しをなさることができませんでした。そこで弟さまの神沼河耳命がその刀をとってお進みになり、ひといきに命を殺しておしまいになりました。

神八井耳命はあとで弟さまに向かって、

「私はあのかたきを殺せなかったけれど、そなたはみごとに殺してしまった。だから、私は兄だけれど、人のかみに立つことはできない。どうぞそなたが天皇の位について天下を治めてくれ、私は神々をまつる役目をひき受けて、そなたに奉公をしよう」とおっしゃいました。