Japanische Klassiker mit Furigana
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こじきものがたり
古事記物語
鈴木 三重吉
Lesen Sie 古事記物語 (こじきものがたり) von 鈴木 三重吉 (すずきみえきち) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 96.723 Zeichen · 191 Bildschirme
とおっしゃいました。神は、
「わが妻の神よ、おまえがそんなひどいことをするなら、わしは日本じゅうに一日に千五百人の子供を生ませるから、いっこうかまわない」とおっしゃって、そのまま、どんどんこちらへお帰りになりました。
神は、
「ああ、きたないところへ行った。急いでからだを洗ってけがれを払おう」とおっしゃって、日向の国の阿波岐原というところへお出かけになりました。
そこにはきれいな川が流れていました。
神はその川の岸へつえをお投げすてになり、それからお帯やお下ばかまや、お上衣や、お冠や、右左のお腕にはまった腕輪などを、すっかりお取りはずしになりました。そうすると、それだけの物を一つ一つお取りになるたんびに、ひょいひょいと一人ずつ、すべてで十二人の神さまがお生まれになりました。
神は、川の流れをご覧になりながら、
上の瀬は瀬が早い、
下の瀬は瀬が弱い。
とおっしゃって、ちょうどいいころあいの、中ほどの瀬におおりになり、水をかぶって、おからだじゅうをお洗いになりました。すると、おからだについたけがれのために、二人の禍の神が生まれました。それで伊弉諾神は、その神がつくりだす禍をおとりになるために、こんどは三人のよい神さまをお生みになりました。