Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
こじきものがたり
古事記物語
鈴木 三重吉
Lesen Sie 古事記物語 (こじきものがたり) von 鈴木 三重吉 (すずきみえきち) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 96.723 Zeichen · 191 Bildschirme
そして、はるばると大和まで運ばせて、市師の池という池にお浮かべになり、その中へごいっしょにお乗りになって、皇子をお遊ばせになりました。
しかしこの皇子は、後にすっかりご成人になって、長いお下ひげがお胸先にたれかかるほどにおなりになっても、お口がちっともおきけになりませんでした。
ところがあるとき、こうの鳥が、空を鳴いて飛んで行くのをご覧になって、お生まれになってからはじめて、
「あわわ、あわわ」とおおせになりました。
天皇は、さっそく、山辺大鷹という者に、
「あの鳥をとって来てみよ」とおいいつけになりました。
大鷹はかしこまって、その鳥のあとをどこまでも追っかけて、紀伊国、播磨国へとくだって行き、そこから因幡、丹波、但馬をかけまわった後、こんどは東の方へまわって、近江から美濃、尾張をかけぬけて信濃にはいり、とうとう越後のあたりまでつけて行きました。そして、やっとのことで和那美という港でわな網を張って、ようやく、そのこうの鳥をつかまえました。そして大急ぎで都へ帰って、天皇におさし出し申しました。
天皇は、その鳥を皇子にお見せになったら、おものがおっしゃれるようにおなりになりはしないかとおぼしめして、わざわざとりにおつかわしになったのでした。