Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

だいぼさつとうげ

大菩薩峠5

中里 介山

Lesen Sie 大菩薩峠5 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 262.120 Zeichen · 516 Bildschirme

Aozora Bunko

血の出るような声をして、

「ようガス、芝浦であろうと、上総房州であろうと、どこへでも行きましょう、拙者も男だ」

道庵先生はよけいな口を利いたために、この会が果ててから、遠藤老人に誘われて芝浦へ出漁せねばならぬことになりました。

道庵を誘い出した遠藤老人は、船頭を雇い、家来をつれて、浜御殿の沖あたりまで舟を漕がせ、得意の投網を試みて腕の冴えたところを見せました。

道庵はもとより口ほどのことはなかったけれども、まんざら心得がないでもないらしく、ちょいちょい二三寸ぐらいのところを引っかけては鼻をうごめかせて、その度毎に天地をうごかすような自慢であります。遠藤老人はもとより道庵に口ほどのことは期待していないし、やがて竿で水を掻き廻すようなことになったら、ミッチリ油を取ってやろうと構えていたものを、海の中にはかなり暢気な魚もあると見えて、たとえ一匹でも二匹でも、道庵の針にかかるようなものがあるから、その自慢を聞かせられても苦笑いしているばかりです。

それでもこの一夕はかなり暢気な気分になって、また万八へ帰り、そこで道庵と別れて亀沢町の隠宅へ帰ったのは、夜もかなり更けていました。