Japanische Klassiker mit Furigana
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ゆうれいとう
幽霊塔
黒岩 涙香
Lesen Sie 幽霊塔 (ゆうれいとう) von 黒岩 涙香 (くろいわるいこう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 266.479 Zeichen · 532 Bildschirme
根西夫婦も遣って来た、此の度の事件に就いては、全で余の室が万事の中心点になって居る、頓て又余の嫌いな高輪田長三も遣って来た、根西夫妻が余を慰問して居る間に高輪田は叔父に向って「丸部さん、浦原浦子の失踪に就いて、差し出がましくは有りますが貴方にお願いが有りまして」叔父「貴方のお願いとなら、聞かぬうちに承諾します」高輪田「実は初めから申さねば成りません、私は外国の旅行先で初めて是なる根西夫人と浦原嬢とに逢いました時に、浦原嬢に心を寄せ、其ののち幾度も縁談を申し込みました、所が此の三日前になり嬢は漸く承諾の意を述べて呉れましたから、私はヤレ嬉しやと思いましたら、直ぐに失踪して了いました、私の悲しみをお察し下さい」と殆ど泣き相な顔附きで云って居る、是は実に耳新しい話である、お浦はアノ時も余に向って昔の約束に立ち返って呉れと嘆いたのに其の時既に高輪田の妻たる事を承諾して居たのか知らん、イヤナニ是は怪しむに足らん、お浦の性質として人と約束したり約束を破ったりするのを何とも思わぬ、成るほど余にも高輪田に縁談を言い込まれた事を話した、シテ見ると余と高輪田とへ両天秤を掛けて運動して居たと見える、酷い