Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
ゆうれいとう
幽霊塔
黒岩 涙香
Lesen Sie 幽霊塔 (ゆうれいとう) von 黒岩 涙香 (くろいわるいこう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 266.479 Zeichen · 532 Bildschirme
生命を与えた者と云って少しも差し支えはないと思いました。
「斯う全く別人に生れ替りましたから最早再び法律に触れる事などは有るまいと思いましたのに矢張り犯罪者は天性罪を犯す事に其の性質が出来て居ると見え、又も法律に触れて再び私に其の顔を作り直して貰わねば成らぬ事に成ったのですか、何たる因果な女でしょう、併しナニ其の様な事を批評するは私の職業で有りません、私は唯貴方がたのお頼みに応じ再び新たに生命を賦して遣る丈の事です、何時でも宜しいから当人を連れてお出で成さい」
先生の言葉は是だけで終ったが、余は何と返事して好いか分らぬ、此の時の余の気持は真に察して貰い度い、今まで女の手本とも人間の儀表とも崇め、此の女に見習って我が心を清くしようと、旦夕拝む様にして居た其の女が人殺し、牢破りの怪物だとは、世に是ほどの意外な事が又と有ろうか、余は一生の燈明が忽ち消えて暗黒の中へ身を投じた様な思いがした。
今までは証拠に証拠を積み重ねるとも秀子に悪事が有るなどとは決して信ぜず、之が為には全世界と闘うも辞せぬ程に思ったが今は先に立って秀子を罵らねば成らぬ、責めねばならぬ、素性が分れば心の中も能く分った、其の様な悪女で有ればこそ様々に手を盡してついに余の叔父の養女と為った