Japanische Klassiker mit Furigana
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ゆうれいとう
幽霊塔
黒岩 涙香
Lesen Sie 幽霊塔 (ゆうれいとう) von 黒岩 涙香 (くろいわるいこう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 266.479 Zeichen · 532 Bildschirme
事が出来ました」問う声は依然として細いけれど余ほど力は附いて来た、余「ハイ何うしてとて、貴女の行く先も目的も凡そ推量が附きましたから後を追っ掛けて来たのです、ハイ貴女が茲へ来たのと同じ事をして」秀子「私は茲へ来るのに八時間掛かりました、昼の十二時から夜の八時過まで、ハイ来る路に分らぬ所や錠の錆附いて、開かぬ戸などが幾何も有りまして、寧そ途中で死んだ方が好ったのに」余「最う死ぬなどと其の様な事を云うにも及びません、私は唯貴女の足跡を附けて来たのですから爾ほどの苦労も無かったのですが、夫でも昼の十二時過ぎから今まで掛かりました、時計の秘密を解くことが出来ぬ為に」秀子「でも貴方には到頭、時計の秘密が分りましたネ、何うか早く此の秘密をお解き成さる様にと一頃は祈りましたけれど、今は貴方に此の秘密を悟られぬが好いと思い、私は来る時に、一切の機械を元の通りに直し、十二時が来て自然に戸の開く時までは何うにも仕様のない様に仕て置きましたのに」斯かる問答は岐路と知りつつも「エエ、何うかして、十二時でなくも出這入りする工夫が有るのですか、其れを知らぬ