Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

ゆうれいとう

幽霊塔

黒岩 涙香

Lesen Sie 幽霊塔 (ゆうれいとう) von 黒岩 涙香 (くろいわるいこう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 266.479 Zeichen · 532 Bildschirme

Aozora Bunko

為此の様に聞えるのか、将た秀子の決心が非常に強い為自から此の様な声を発するのかも知らぬけれど、背く事の出来ぬ命令である、余は先に自分で其の顔に手巾を被せて置いた彼の亡骸の傍へ生き、震える手先で鍵を取った。爾して箱の所へ返ると、秀子は余を励す気か「此の箱を開くのに少しも気の咎める所は有りません、開かずに置いてこそ済まぬと云う者です、サア先ず此の箱からお開き成さい」

指さしたのは一方の隅に当る一番大きな箱である、余は秀子の挙げて居る手燭の光りの下で、布の蔽を取り除けた、鍵穴をも見出した、之を開くに多少の困難は有ったけれど記すには足らぬ、頓て箱の蓋を開き得た、箱は何の飾もない白木である。

蓋を開くと共に、得も云えぬ香気が馥郁と立ち上った、是は宝と共に何か高貴な香料を詰めて有るのであろう、後世此の箱を開く我が子孫に厭な想いをさせまいと云う先祖の行き届いた注意らしく思われる、第一に目に附くは此の室の腰掛けを張って有ると同じ様な緋羅紗である、腰掛は全く色が褪めて居るけれど、箱の中のは猶だ燈立つ様に赤く見ゆる、此の緋羅紗を取り除くと下に一枚の板がある、之が中蓋であろう、此の中蓋の上に洋革紙を貼り附けて総目録と書いてある、先ず是を読んで見ると、箱の番号を一から十七まで記し、各