Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
ゆうれいとう
幽霊塔
黒岩 涙香
Lesen Sie 幽霊塔 (ゆうれいとう) von 黒岩 涙香 (くろいわるいこう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 266.479 Zeichen · 532 Bildschirme
者と思い詰め、涙ながらに唯一人の幼い娘を懐き、所天の家を忍び出て米国へ渡りました」
余り縁も由かりもなさ相な事柄では有るけれど、是が輪田夏子の真の素性を語るのかと思えば余は熱心に聞き入りて、殆ど膝の進むも覚えぬ程である、何しろ此の秀子、此の輪田夏子には、お紺婆の養女で有ったと云うよりも猶以前に何等かの生長がなくては成らぬ、何うやら其の成長から語る積りらしい、権田時介も余と同じく傾聴して居る、余の叔父に至っては殆ど全身が耳ばかりに成った様である、秀子「其の婦人が米国に着き、未だ身の落ち着きも定まらず、宿屋に日を暮して居ますうち、其の土地に大火事が有り、宿屋は焼け、多くの旅人が焼け死にました、其の婦人も娘と共に焼け死んだうちへ数えられたと云う事ですけれど、実は幸いに助かって、怪我をしたままで或る人に救われました」
「其の救うた人と云うのが私の養母輪田お紺です、お紺は素性の賤しい女では有りましたけれど親戚とやら遺産を受け継ぎ一方ならぬ金持と為って、此の塔を買い取り、爾して猶有り余る金を旅費とし、一年ほど諸国を旅行し、遂に米国に参り、今申す