Japanische Klassiker mit Furigana
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にっき
日記
宮本 百合子
Lesen Sie 日記 (にっき) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 79.482 Zeichen · 160 Bildschirme
自分の苦痛、悲しみ、そういうものを自分だけで持って行こうとちっともしない五十二三歳の女。なかなかやり切れぬ。若々しく悲しみを奔流させず、その悲しみでひがんで、口先の同情実に低級な同情を欲する。
悲しみをいかに支えてゆくべきかなどという方のことを云われると、わめく。度し難いものは女だ。女の愚昧を痛感し、自分寧ろ恐怖する。家庭内ではその愚昧と、変な消極的さでやって居て周囲をどんどん苦しめて、他人が一人入ると妙に活々し世辞よくなり、わけが分ったみたいな口をきいてやるの、そしてひとに買いかぶらせるところ、やり切れず。
女というものはいつも面白いが、この年頃の女も亦研究素材としては面白い。
mはもっと多くの人とつき合い、悧口らしくして居るならして居る方がまだ始末よい。が、面白いな。この五十年代の分裂。変なヒューマニズムののこり、性慾の減退とピューリタニズムを結びつけて偉そうに思って居るところ。人間の親切というものを常に疑って、例えばスエ子に対しても親が病気してもちっとも心配しない子だ、又は、私が目がわるくなってから何度ものをよんでくれた、何でも無い方へ云う、仕てくれるが足りないと決して云わぬところ、スエ子だってああいう気性の子だから、何だ! そんなら、という気になる。