Japanische Klassiker mit Furigana
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にっき
日記
宮本 百合子
Lesen Sie 日記 (にっき) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 79.482 Zeichen · 160 Bildschirme
必然の変化をいかに価値ある転向とさせるべきか、そのためにいかに生きるかの術だ。
○人間は生きる間よりよき生活と幸福とをのぞむ。これは確かだ。しかしこの頃自分の生活気分の裡に、この「幸福の追跡」が何だか変って来た。幸福とか不幸とか以上のものを感ずる。「禍福はあざなえる繩の如し」という道学的フレーズとは違った意味で、人生は幸福、不幸の全綜括だと思う。人生のよろこびは、仮令不幸の形をとって現れてもよい、或時代人として時代と性格の最大限まで自己を活かし切ることにある。
自分の愛して居る者――つまり生存のあらゆる細部に亙って理解する者が、その人間の全幅に於て生きるのを見るよろこびにあると思う。
○全幅的に生きることのむずかしさ。勤勉で、実践的で、体にこびりついて居るいろんな偶然的条件から飛び出す勇気がいる。
○尾崎士郎が
真実におどろく如く嘘におどろくのも恥だ。お前ももっとわるい女になるべし、と書いた。特に、最後の一句黄金なり。
有島武郎、家をすて土地をすてて、直接自分の体の皮で人生を吸収しようとした。彼も命しか捨てるものなき強き人間となりたかったのだ。