Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

おうしゅうきこう

欧洲紀行

横光 利一

Lesen Sie 欧洲紀行 (おうしゅうきこう) von 横光 利一 (よこみつりいち) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 120.107 Zeichen · 241 Bildschirme

Aozora Bunko

夫人をつれたり友達と来たりしては内地を引き摺って来ているみたいで、私のこの感情はわかるまいと思う。

正確だから狂人になるのだ。とニイチェはこの人を見よの中で云っている。しかし、私はどこか単純だから狂人になるのだと思う。いったい複雑なものが狂人か、単純なものが狂人か。制動機というものは、優れた機械ほど幾つもあるものだ。

私は今は、自分の意識を明瞭に意識している。恐らく地上の人々とそんなに変ってはおらぬつもりだが、もしかすると、或いは酔っぱらいが自分を正確だと思っているのと違わないのかもしれたものではない。しかし、地上で毎日毎日、新聞雑誌で喧嘩している人々の事を思うと、あれも正気の沙汰とは思えない。たしかに狂ったところがある。

家を出てみなければ家に関する批判は正当じゃない。陸を放れてみなければ、陸上の批判は正当たるを得ない。こうなると海上の心理の批判は陸にいるものの方が正当かもしれぬ。新しい果物、マングステンが出る。乳をかけた柘榴の味。

私はふと、私が今まで考えてもみなかったことに頭が触れたが、人々の世界観というものは、陸上の世界観ばかりだったということだ。