Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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しんしゅうてんまきょう

神州天馬侠

吉川 英治

Lesen Sie 神州天馬侠 (しんしゅうてんまきょう) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 511.765 Zeichen · 1011 Bildschirme

Aozora Bunko

ヤレふびん、オオ、かわいそうなやつと、万千代さまはもうすもおろか、とんぼ組一同が、浜松城のお庭に飼って、医療手当をしながら大事がりましたので、鷲もいつかみんなになれ、いまでは、わたしのようなチビでさえ、自由に使いこなせるようになりました」

と、ここで余一はことばをきって、オオ、じぶんはなにをきかれて、なにを答えようとしていたのかと、かわいい首をすこし曲げた。

「ああ、それから、今夜のわけでございます……。ふいに今夕浜松城の大広間でなにやらみなさまのこ評定、――と見えますると、余一余一! こう万千代さまのお呼びです。はッと、おんまえにかしこまりますと、すなわち、このご状筥――」

肩にまわして胸にむすんだ、紅い丸紐の房をいじりながら、

「――この御書をとりいそいで、甲州躑躅ヶ崎の大久保石見守の手もとへまでとどけよ、とのおおせにござります。これは名誉なお使番、クロを飼いならしていらい、鷲にのってお使いをするものは、とんぼ組の誉れとしてありますので、わたしはほんとにうれしゅうございました」

「おお、それでよくわかりました。ではおまえは、お使番になってこの館へ、家康さまの手紙を持ってきたのですね」